豆知識
2021/01/25

プロ厳選の福祉用具・介護用品【後編】~介護生活を快適にするアイテム3選~

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長いと数年間続く、介護生活。そうしたなか、介護者・要介護者の暮らしを支える福祉用具・介護用品は、QOL(生活の質)を維持・向上させるために必須の存在です。ここでは前回に引き続き、ダスキンヘルスレント吹田ステーション店長の矢野由香利さんに、利用する際のヒントをお聞きしました。

後編では、介護生活を快適するアイテム3選をご紹介します。

プロ厳選の福祉用具・介護用品【前編】~まずは知っておきたいアイテム3選~
プロ厳選の福祉用具・介護用品【後編】~介護生活を快適にするアイテム3選~

なお、本記事はご自宅での介護の一例としてご覧ください。福祉用具・介護用品の選定に際しては、ご利用者の自立度や介護状況に合わせた対応が必要です。ケアマネジャーや福祉用具専門相談員によくご相談の上、選びましょう。

福祉用具専門相談員を、どんどん頼ってほしい

 
福祉用具・介護用品をレンタル・購入する際は、福祉用具専門相談員が自宅に来て、日常生活についてヒアリングしますが、事前の情報も必要不可欠だといいます。
 
「ご利用者さまによっては、午前中は体調が悪く、午後は体調が良いこともあります。そういった場合は、午前に訪問します。体調が悪いときにご本人とご自宅をチェックしないと最善の提案はできないためです。こういった情報はケアマネジャーからも聞きますが、ご利用者さまやご家族からも、積極的に教えていただきたいです」(矢野さん、以下同)
 
矢野由香利さん
ダスキンヘルスレント吹田ステーション店長
約16年間、福祉用具専門相談員として従事。日々、ご利用者さま、ご家族さまのお話を聞き最適な福祉用具・介護用品を提案しています。現在は店長として勤務し、ただ物を運ぶだけの相談員ではなく、「思いめぐらせ力」で寄りそえる相談員育成にも力を注いでいます。介護支援専門員・ヘルパー2級・福祉住環境コーディネーター2級などの資格も取得し、様々な角度から提案できるよう勉強を続ける毎日です。

福祉用具・介護用品が決まると、指定の日に納品して、設置・組み立てのうえ、利用が始まります。それ以降も、福祉用具専門相談員が定期的に訪問しますが、使用感や生活の変化は必ず伝えることです。
 
「正しく使えているかどうか不安ならお尋ねいただき、ご利用者さま、ご家族と一緒に確かめ、身体の状況によっては、他の製品への切り替えも検討します。我々としても、みなさんに寄りそいながらケアしますので、どんどん頼ってください」
 
福祉用具・介護用品を扱う福祉用具専門相談員は、介護生活の伴走者です。介護者・要介護者の負担を抑え、よりよい生活を送るために、専門家の力を借りましょう。

生活を快適にする福祉用具・介護用品3選

今回は、介護生活を快適にする福祉用具・介護用品を3種類挙げてもらいました。
 
■車いす

画像左から自走式、介助式、電動式の車いす。最近は外出時に電動式を利用する高齢者が増えています。 

移動用の補助用具です。自分でこいで進むことのできる「自走式」、介助者が後ろから押して進む「介助式」があります。そのなかでも、車に積み込みやすい軽量コンパクトタイプ、リクライニング機能付きなど、さまざまなタイプがあります。

◎矢野さんからのアドバイス
移動が不便な方にとって、必須の用具です。最近は、電動車いすを選ぶ方も増えています。高齢者は自動車免許を返納して、電動車いすの使用を推奨する自治体もあるほどです。スタイリッシュなデザインのモデルも増え、抵抗感なくお選びいただけます。
 
■介護用ベッド

 介護用ベッド。さまざまな機能を備え、要介護者のQOL(生活の質)だけではなく介護者の負担も軽減します。

「特殊寝台」といわれる介護用のベッドです。「背上げ機能」「膝上げ機能」「高さ調整機能」が備わり、起き上がり動作などをサポートします。これらを使うことで、介護者の負担も軽減できます。

◎矢野さんからのアドバイス
通常のシングルベッドは100cm幅ですが、介護ベッドには要介護者が動きやすく介助者が介護をしやすいように、少し小さいサイズの91cm幅、病院のベッドと同じ83cm幅があります。背上げ機能が付いた1モーターベッド、加えて高さ調整機能を備えた2モーターベッド、さらに膝上げ機能を個別に調整できるようにした3モーターベッドなどがあります。就寝時に高さを低くすれば転落対策になります。ベッドから移動の介助をする際は背上げ機能で身体を起こし、高さ調整機能で介護者の身体の高さに合わせると、介護者・要介護者お互いが負担なく移動できます。

■床ずれ防止用具

画像左は静止型、右は圧切替型のエアマットレス。床ずれを防止するのに効果的な用具です。
 
素材の力で要介護者の体圧を分散し、床ずれ(褥瘡)の原因のひとつとなる体圧を分散します。静止型や圧切替型など、さまざまなタイプの製品が用意されています。圧切替型は、エアマットレスとも呼ばれています。

◎矢野さんからのアドバイス
ご自身で寝返りのできない方、やせている方などは圧切替型や体位変換機能を備えた製品、ある程度寝返りのできる方は静止型というように、お身体の状態に合わせて選びましょう。
 

福祉用具・介護用品次第で生活は大きく改善する

 
今回取り上げた福祉用具・介護用品は、介護保険の対象です。「福祉用具・介護用品は多岐に渡るので、最適なものを選ぶのは大変です。ぜひ、福祉用具専門相談員にご相談ください」と、矢野さんもいいます。生活を快適にするためにも、積極的に取り入れましょう。

なお、本記事はご自宅での介護の一例としてご覧ください。福祉用具・介護用品の選定に際しては、ご利用者の自立度や介護状況に合わせた対応が必要です。ケアマネジャーや福祉用具専門相談員によくご相談の上、選びましょう。

こちらもあわせてご覧ください
プロ厳選の福祉用具・介護用品【前編】~まずは知っておきたいアイテム3選~
 
取材協力・画像提供/ダスキンヘルスレント
 
ご紹介している介護用品などのお問い合わせなどは
ダスキンヘルスレント
☎0120-100100(フリーダイヤル、8時~20時・年中無休)
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  • 体の麻痺が進んでもそれに合わせた車椅子がちゃんとあって、介護される方もする方も楽に過ごせるもんだなと痛感しました。使いにくさ、不便なところをどんどん伝えて日々を快適に過ごす!これ大事!介護を必要としている人の為に日々研究されている方に感謝です!
  • 便利そうですね
  • こないだ足を怪我し車椅子を経験しました
    まだ介護を経験していませんが
    自分の経験も参考に色んな商品があるんだなと知りました
  • 色々便利な機能があるのですね。希望になります。
  • 福祉用具専門相談員さんが親身に相談にのってくれます。
    ありがたい。
  • 自動で体位変換してくれるマットは夜は助かっています
  • 脳梗塞の後、一人暮らしの母はベッド、上り口棒、電動椅子など大変お世話になっています。最初はプライドが傷ついたようでしたが、怪我をしない様に感謝して使っています。
  • 身長の低い母は通常のベッドやマットレスでは
    上下(頭側や足側)があまりぎみ、自力で寝返りが打てず
    手足に拘縮もあるので体の向きを変える時は
    マットレスの幅が足りず膝がはみ出るため
    体全体を中央にズラす必要があります。
    小柄でも膝が曲がっている場合は幅をとるので
    上下に短く幅の広いベッドやマットレスもあったら良いのにと
    思う時があります。
  • 父の介護の時も体調や使い勝手をこまめにお話してその時に合ったマットやベットを用意して頂きお互いに快適に過ごせてありがたかったです。
  • 寝たきりになると本当、床くずれします。
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