豆知識
2020/09/24

ポジティブ介護のために知っておきたい5つのこと

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介護は毎日のことなので、前向きに取り組みたいものです。そのためには、何に気を付けると良いのでしょうか。ここでは介護現場に約20年携わり、多くの要介護者とその家族を見てきた中浜崇之さんに「ポジティブ介護のコツ」をお聞きしました。
 

特別養護老人ホームでのアルバイトをきっかけに、介護の世界に足を踏み入れた中浜崇之さん。その後は介護福祉士やケアマネの資格を取り、デイサービスの施設や、介護職の方たちの意見交換や勉強会の場である「介護ラボしゅう」を立ち上げるなど、多岐にわたる活動を展開しています。国内のみならず、海外でも講演するなど、介護に関する情報発信にも熱心に取り組む人物です。

 
中浜崇之さん
1983年東京都生まれ、介護福祉士。介護ラボしゅう代表/特定非営利法人Ubdobe(ウブドべ)理事。これまでに、特別養護老人ホームやデイサービスに勤務するなど、20年にわたり介護現場に携わってきました。
 

毎日のことだから前向きに介護をしたい!

中浜さんは介護現場を通じて、多くの高齢者とご家族を見てきました。それを踏まえて、「ポジティブに介護をし続けている方たちに共通点はありますか?」と尋ねたところ、「あります」との答えが。
 
「自宅で介護をしているご家族の場合、定期的にデイサービスやショートステイを使い、親がいない間に自分のことをするなど、うまく時間を使っている人は前向きで、介護をする側・受ける側の関係も良好です」

具体的にはどういった点を押さえれば良いでしょうか。中浜さんに5つのポイントを挙げてもらいました。
 

ポイント① 介護が始まる前から準備をしておくこと

親が要介護状態になり介護が始まってから、「何をすれば良いのか」「どういったモノが必要なのか」など、情報収集をしながらケアをするのは大変なこと。介護者のストレスになりがちです。そうならないためにも、「そろそろかも?」と思ったら「地域包括支援センター」に相談を始めましょう。介護生活のステップをアドバイスしてくれます。また、社員の介護離職防止のため、勤務先に相談窓口が設置されていることもあります。そうした場所をチェックしておくだけでも、いざという時すぐに動き始められます。

 

ポイント② 1人でしない・抱え込まない

ご家族みなさんで分担して介護にあたるよう意識することです。親と同居していたり近くに住むお子さんだけが普段の生活もお金も支援するなど、1人で抱え込んではパンクしてしまうだけ。遠方に住んでいる兄弟姉妹は週末に帰り交代する、資金面など他のサポートを重視するなど、役割を決めましょう。また、SNSで家族のグループを作り状況を伝えたり、コミュニケーションを図るのもありです。「ありがとう」の一言で、メインでケアをしている人の心は軽くなります。
 

ポイント③ 周りに頼ること

各地域には家族介護の会や認知症カフェなど、介護者が集まるコミュニティが必ずあります。そういった場に足を運んで悩みを打ち明けたり、相談に乗ってもらうことです。ネットで検索したり、地域包括支援センターの職員やケアマネなどの専門職に相談もできますし、コミュニティを教えてもらうこともできます。直接会うのは苦手なら、「けあのわ」のようなネットのコミュニティに参加するのもお勧めです。また、人だけではなくモノやサービスにも頼ること。デイサービスなどの介護サービスはもちろん、手すりや歩行器、介護用ベッドといった福祉用具、外出先からエアコンを操作したり見守りができるIoTなどをうまく使い、要介護者・介護者お互いのストレスや負担を軽くしましょう。
 
 


中浜さんが主催する「介護ラボしゅう」では、介護職が集まり悩みを打ち分けたり一緒に解決策を考えるなど、ワークショップを定期的に開催。ここでも「頼る」ことが、モチベーションの維持に一役買っています。
 

ポイント④ 認知症を正しく理解する

認知症が介護の引き金になることは少なくありません。ただし、認知症になるとすべてが終わりではなく症状には個人差があり、できることはたくさん。仕事や家事など身体を使って身に着けたことは覚えていて、料理や洗濯をする、長年の趣味を楽しむことはできます。一緒にできることはあり、これは本人の尊厳や役割の維持にもつながります。尊敬する親が認知症になるとお子さんはショックを受けますが、正しく理解して向き合うことが大切です。
 

ポイント⑤ 自分のことも大事にする

親の介護のためにしたいことを諦めたり、我慢しすぎるのは良くありません。ストレス介護の元凶です。介護はマラソンのようなもので、緩急をつけながら続けていかないと、ゴールまでたどり着けません。定期的にショートステイを使うなど、息抜きや自分のための時間も持ちながら進めていきましょう。
 



大切な人の介護だからこそ、ポジティブにし続けたいと思うもの。そのためにも、5つのポイントを取り入れてください。
 

同じ立場の仲間と語らいの場は持っておきたい

 
いかがでしょうか。前向きな介護とは精神論ではなく、さまざまなサービスやツールを使い、コミュニティと関わっていくことで実現します。とりわけ、周りに頼ることは大切で、「相談できる場所、仲間がいることで悩みが解決できたり、情報収集もできます」と、中浜さんはアドバイスします。アテント介護生活コミュニティの「けあのわ」も、そうした方たちのコミュニケーションの場としてご活用いただき、役立つ情報も発信していきます。ぜひ、お役立てください。
 
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  • 認知症の場合
    診断を逃げない事が大切かなって
    最近先生からもう今頃は誰かも分からない位に成ると思っていたのに
    年齢も若く発症していたので普通は進行が早いけど変わらないって
    良い事ですけども
    最初の物忘れ外来で
    何かあれば気が付くのはアナタだからと言われたのに
    再診を逃げて家族の猛反対で治療を遅らせる結果に成ったのは自分の弱さでしたけども

    最近周りでも親の認知症を認めない知人が出だして親と話しても
    明らかに物忘れレベルじゃ無いのに歳のせいにしていて
    薬は認知症の薬が処方されているのに誰も病院で聞いていない状態で
    薬が増やされているのに誰も病院へ説明を聞きに行かないし
    自動車も運転しているし危ないから
    誰か一緒に病院に聞きに行くようにって強く伝えてもが受け入れられないのは
    認知症の発見が遅れる原因の一つかなって
    幾つになっても親でいて欲しい気持ちが認知症の早期発見の難しい所なのかなって

    寿命だけが伸びて脳の老化は進行するので
    昔なら生きていない年齢を超えている事が
    認知症の方々が増えた理由のはずなのに家族が診断を嫌がる事も問題じゃって

    介護中や予防は情報が沢山ありますけれど
    認知症の告知を怖がらないように啓発をしないとイケないと思います
    がんの告知も早期発見なら恐くない
    緑内障の告知も早期発見なら一生涯視野は残せる
    認知症の告知も早期発見なら進行を遅らせる事や軽度なら回復も可能な場合があるのを沢山の人に啓発をしてあげないと
    認知症は
    恥ずかしく無いタダの病気で誰にでも起きる可能性がある事を
    けあのわからもっと啓発して欲しいとも思っています

    リニューアル後のけあのわには
    本当に在宅介護ならけあのわに参加すれば何とか成ると
    介護者が楽に介護を乗り越える事の選択肢を
    沢山提供出来る場所にして欲しいと心から思っています
  • 周囲とつながり、頼れるものには頼る。介護の悩みを一人で抱え込まないことが大切ですね。
  • 地域包括センタ-は小規模自治体でもありどんな些細なことでも相談にのってくれるので大変助かっています
  • いざ必要になった時慌てないように、必要になる前に下調べ準備も必要ですね。父の主治医から、そろそろ一度介護認定をと言われました。一度観て貰ったので、病進行で介護必要になったらスムーズに手続きが出来そうです。
  • 福祉用具なども取りいれて行きたいです。
  • 改めて参考になりました。
  • 勉強になります。
  • 相談する場所や人、様々なサービスがあることを解っていても、いざ介護生活がスタートすると、なかなかうまくいかないもんです。
    ポジティブ介護ライフを実践できたらいいなと思います。
  • 「地域包括支援センター」。なるほど
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